【プロ解説】光回線の速度ランキング!インターネットをサクサク楽しむには?

仕事のウェブミーティングや動画の視聴中、インターネットが遅くてイライラする。そんな経験、誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか。インターネットが遅い原因には様々なものが考えられますが、もしかすると光回線を切り替えれば改善するかもしれません。

この記事では光回線の速度ランキング、光回線速度の測定方法、光回線が遅くなる理由、光回線選びのコツなどをわかりやすく紹介していきます。「光回線が遅い場合の改善方法」も解説しているので、ぜひ問題解決にお役立てください。

実測値ベースの光回線速度ランキングTOP5!プロ解説付き

はじめに光回線の速度ランキングをご紹介します。順位は以下のような内容になっています。

1位 コミュファ光  (実測値:545.95Mbps)
2位 NURO光 (実測値:504.44Mbps)
3位 eo光  (実測値:430.52Mbps)
4位 auひかり  (実測値:403.84Mbps)
5位 メガエッグ光 (実測値:389.26Mbps)

※以降、実測値は「みんなのネット回線速度」(みんそく)より引用。データは2021年11月時点のもの。
https://minsoku.net/

1位「コミュファ光」(実測値:545.95Mbps)

「コミュファ光」は、中部テレコミュニケーションが提供する光回線。カバーしているエリアは東海地方と長野県のみですが、独自回線を利用しているため通信速度が速いと評判です。
独自回線とは自社で回線を保有し、NTT西日本・NTT東日本以外の回線を通じてインターネットサービスを提供している光回線です。一般的に加入者数が比較的少ないため、回線の混雑がしづらく、そのぶん通信速度が安定している傾向にあります。(なお、このランキングで紹介している5つの光回線はいずれも独自回線です)

コミュファ光のプランは主に1G・5G・10G。さらに、「ゲーミングカスタム」というオンラインゲームに特化したオプションを用意しているのも特徴で、お昼や夜の通信回線が混雑する時間帯でもラグや遅延を最小限に抑えられます。

通信速度プラン 1Gbps・5Gbps・10Gbps
月額料金(1ギガプラン・マンションタイプの場合) 1〜12ヶ月目:3,380円
13ヶ月目以降:4,000円
初期費用(マンションタイプの場合) 契約事務手数料:770円
工事費:27,500円
(標準的な工事の場合。工事費は無料特典あり)
セット割の有無 あり(auスマホ)
カバーエリア 愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県(一部エリアを除く)
その他 ゲーミングカスタムやNetflixなど、独自のオプションが豊富

2位「NURO光」(実測値:504.44Mbps)

NURO光も通信速度に定評がある光回線です。最大速度は2Gbps。ネットの口コミなどを見ると実測値が500Mbps前後となっており、高い速度水準を維持しています。また、ソフトバンクのスマホユーザーなら「おうち割光セット」(最大1100円割引)を利用できます。最大6万円の他社サービス違約金を還元してくれたり、工事費用が実質無料になったりと、様々なキャンペーンを実施しているのも特徴です。

プランは、契約期間が3年・2年・なしの3つ。3年の「NURO 光 G2T プラン」なら、工事費実質や設定サポートが無料かつ、通常5200円の月額料金が980円になるキャンペーンも行っています。
カバーエリアは北海道、関東、東海、関西、中国(広島・岡山)、九州(福岡・佐賀)などです(一部エリアを除く)。

最大通信速度プラン 下り2Gbps、上り1Gbps
月額料金(3年契約の場合) 5,200円
(機器レンタル、プロバイダサービス、固定電話の月額料金含む)
初期費用 契約事務手数料:3,300円
基本工事費:44,000円
(2年・3年契約の場合はキャッシュバックあり)
セット割の有無 あり(ソフトバンクスマホ)
カバーエリア 北海道・関東・東海・関西・中国・九州(一部エリアを除く)
その他 他社解約違約金還元など、キャッシュバックキャンペーンが豊富

3位「eo光」(実測値:430.52Mbps)

eo光(イオ光)は、関西電力のグループ会社「株式会社オプテージ」が提供する光回線サービスです。プランは1G・5G・10Gをそろえており、1Gコースのカバーエリアは関西電力のエリアとほぼ同じ。大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県などの地域で利用可能です。独自回線を敷いているため通信も安定しており、実測値ベースでもしっかりと速度が出る光回線です。

通信速度プラン 1Gbps・5Gbps・10Gbps
月額料金 3,248円~
(レンタルルータ、プロバイダサービスの月額料金含む)
初期費用 契約事務手数料:3,300円
初期工事費:29,700円
(工事費は標準工事費相当額のキャンペーン割引で実質0円)
セット割の有無 あり(auスマホ)
カバーエリア(1ギガコースの提供エリア) 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県(小浜市、三方上中郡若狭町、三方郡美浜町、大飯郡高浜町、大飯郡おおい町)
その他 eo電気とのセット割あり、Netflixパックあり

4位「auひかり」(実測値:403.84Mbps)

auひかりは通信大手KDDIが運営する光回線で、特に「auのスマホユーザー」におすすめです。光回線とスマホを利用することで「auスマートバリュー」というセット割引が適用され、これによりスマホ料金が最大1,100円割引になります。また、他社回線から乗り換え時に発生する「解約違約金」、回線を引く際にかかる「初期費用」などを還元するキャンペーンも豊富です。

なお、戸建てにお住まいなら「auひかり ホーム」、集合住宅なら「auひかり マンション」を利用することになります。「auひかり ホーム」には、以下の3つの速度プランがあります。

  • ホーム1ギガ
  • ホーム5ギガ
  • ホーム10ギガ

それぞれ最大通信速度が1Gbps、5Gbps、10Gbpsとなります。1ギガと5ギガは同じ料金で、それに月額780円プラスすれば10ギガプランを利用可能。対応エリアは、1ギガは関西・東海・沖縄を除く全国の広い範囲をカバーしていますが、5ギガと10ギガのプランは関東の一部エリアに限られます。

また、集合住宅向け回線「auひかり マンション」は、すでにauひかりの設備を導入済の集合住宅にお住まいの方を対象としたサービスです。配線方式の違いや集合住宅内の契約戸数などによって利用料金は異なります。

通信速度プラン 1Gbps・5Gbps・10Gbps
月額料金(auひかり ホーム1ギガ・5ギガプランの場合) 6,160円~
(機器レンタル、プロバイダサービス、固定電話の月額料金含む)
初期費用 新規登録料:3,300円
初期工事費:37,500円
(工事費は初期費用相当額割引適用で実質0円)
セット割の有無 あり(auスマホ)
カバーエリア 関西・東海・沖縄を除く全国(auひかり ホーム1ギガプランの場合)
その他 他社解約違約金還元など、キャッシュバックキャンペーンが豊富

5位 メガエッグ光 (実測値:389.26Mbps)

メガエッグ光は、中国地方で利用できる光回線。中国電力グループが運営しており、対応エリアは山口、島根、鳥取、広島、岡山です。回線速度と安定性は高く評価されており、J.D.パワーが行う「固定ブロードバンド回線サービスの顧客満足度調査」では、2016年~2020年まで4年連続で中国エリア1位を獲得しています。なお、契約期間は3年単位。期間中の解約やサービス変更は解約金がかかります(マンションタイプは3,300円、戸建てタイプは11,000円)。

また、「メガ・エッグ コレクト」というオプションを用意しているのもメガエッグ光の特徴です。エンタメサービスやリモートヘルプサービス、パソコンタブレット機器補償など、ライフスタイルに合わせてオプションを付けることもできます。auのスマホユーザーならスマホ割も適用されるのもポイントです。

通信速度プラン 1Gbps
月額料金 3,520円~
(3年契約)
初期費用 契約事務手数料:3,300円
工事費:38,500円
(工事費は新規加入割引の適用で実質0円)
セット割の有無 あり(auスマホ)
カバーエリア 山口、島根、鳥取、広島、岡山
その他 Wi-Fi6(メッシュ対応)ルータレンタルあり、オプションサービスが豊富

全国カバー&速度に定評がある!おすすめ光回線ランキングTOP3

さきほどの光回線TOP5のサービスはいずれも独自回線を利用しています。そのため、エリアの狭さがネックで、コミュファ光やeo光、メガエッグ光は地域限定の光回線となっていました。NURO光も山陰や九州の一部エリアでは利用できません。

続いては「対応エリアの広さ」という観点も含めて、通信速度に定評がある光回線を3つ紹介します。ちなみに、これから紹介する光回線は、NTT東日本・西日本がもつフレッツ光回線の設備を利用しています。このような光回線は「光コラボレーション(通称、光コラボ)」とも呼ばれ、カバーエリアの広いが特徴です。「最初に紹介した光回線が使えなそう…」という方は、これから登場する光回線も候補として検討してみてください。

1位 「enひかり」(実測値:344.76Mbps)

enひかりは、業界最安値水準をうたう光コラボ回線です。プロバイダ料金込みで、マンションタイプなら3,520円、戸建てタイプなら4,620円で利用できます。ほかの光コラボの回線と比較しても価格が抑えられており、「UQモバイル」「ahamo(ドコモの格安プラン)」のスマホをお使いの方はさらに月額110円の割引も適用されます。

また、契約期間の規定がないのもenひかりの特徴です。2年や3年といった縛りがないため、「頻繁に転勤がある」「近いうち引っ越す可能性がある」という場合におすすめ。契約プランも1つのみなので、シンプルなサービスが好みの方にも最適です。もちろん回線速度も平均して高く、速度低下がしづらい「v6プラス」にも対応しています。(詳しくは後述します)

通信速度プラン 1Gbps・10Gbps
月額料金 3,520円~
初期費用 契約事務手数料:3,300円
工事費:2,200~19,800円
セット割の有無 あり(UQモバイル、ahamo(docomo))
カバーエリア 全国対応
その他 契約期間の縛りがない、v6プラスに対応

2位 「ソフトバンク光」(実測値:310.98Mbps)

ソフトバンク光は、ソフトバンクやY!mobileのスマホユーザーにおすすめの光回線です。スマホとのセット割で最大1,100円の割引が適用され、お得にインターネットを楽しめます。回線速度は実測値で300Mbps以上出ている口コミも多く見られます。

申し込み後から光回線が開通するまでの間は無料でWi-Fiレンタルもできるため、すぐに自宅でインターネットを使いたいという方におすすめです。

通信速度プラン 1Gbps・10Gbps
月額料金 4,180円~
初期費用 契約事務手数料:3,300円
工事費:26,400円
(工事費は乗り換え限定で実質0円)
セット割の有無 あり(ソフトバンク/Y!mobile)
カバーエリア 全国対応
その他 Wi-Fi6(メッシュ対応)ルータレンタルあり、オプションサービスが豊富

3位 「ドコモ光」(実測値: 307.68Mbps(ドコモnet))

ドコモ光はドコモのスマホユーザーにおすすめの光回線。auひかりやソフトバンク光同様、スマホのセット割を利用でき、最大1100円の割引が適用されます。

最大24のプロバイダから自分で好きなところを選べるのもドコモ光の特徴です。速度重視でプロバイダを選ぶなら、「ドコモnet」や「GMOとくとくBB」がいいでしょう。いずれも平均300Mbpsを超えており、高い通信速度水準を有しています。

また、より快適なインターネット環境を求めるなら、10ギガプランもおすすめです。東京や大阪、名古屋など提供エリアは限られるものの、大容量コンテンツも複数のパソコンやスマホで同時に楽しめます。

通信速度プラン 1Gbps・10Gbps
月額料金(1ギガプラン・2年契約・マンションタイプの場合) 4,400円~
(プロバイダサービス月額料金含む)
初期費用(マンションタイプの場合) 契約事務手数料:3,300円
工事費:16,500円
(標準的な工事の場合。工事費は無料特典あり)
セット割の有無 あり(ドコモスマホ)
カバーエリア 全国(1ギガプランの場合。一部エリアを除く)
その他 新規申し込みでdポイント10,000ptプレゼントキャンペーンあり

これだけ知ってればOK!光回線の基礎知識

ここまでおすすめの高速光回線サービスを紹介してきましたが、それでも「どれを選んだらいいかわからない」という方もいるでしょう。

続いては、光回線選びをするうえで知っておくべき基本知識をお伝えしていきます。ここでお伝えする重要なポイントを押さえれば、仮に難しい専門用語を知らなくても自分に合った光回線を見つけられるはずです。

最大通信速度よりも実測値が重要

近年、「最大通信速度10Gbps」の光回線が徐々に増えてきています。ただし、この数値はあくまで理論上の速度であることを理解しておきましょう。つまり、実際に自宅で光回線を敷いて、インターネットを使う際の速度とは異なることがほとんどです。そのため、光回線選びでは実測値である「実際の通信速度」が重要となります。(光回線の速度を調べる方法は後述します)

上りの平均速度よりも下りの平均速度が重要

インターネット通信には「上り」と「下り」があります。パソコンやスマートフォンなどからインターネット上にデータを送信(アップロード)する方向を「上り」といいます。メール送信やSNS投稿、動画配信、クラウドストレージへのファイルアップロードなどは上りにあたります。

一方、下りはその逆です。インターネットからパソコンやスマートフォンへの方向が下り。メール受信、ウェブサイトの閲覧、動画の視聴、クラウドストレージからのファイルダウンロードなどは下りです。

一般的に下りのほうが、データ容量が大きい傾向にあるので光回線の速度では特に下りが重要です。サービスを選ぶ際は、「下りの速度はどれくらいか」をまず確認するといいでしょう。

利用時間帯や環境によって速度は変化

こちらは経験的に実感している方も多いかもしれません。インターネット通信は、ユーザーが多くなれば多くなるほど遅くなる傾向にあります。夜の7時ごろから深夜1時ごろまではスマホやパソコンを使う人が多くなるため、この時間帯は「インターネットのゴールデンタイム」とも呼ばれます。ネットユーザーが増えるとどうしても速度は遅くなってしまいます。

また、ルータやLANケーブルのスペック、ルータと接続機器の位置、障害物の有無など、通信環境によってもインターネットの速度は変わってきます。

サクサク動く光回線の速度の目安

では、実際にどれくらいの通信速度が必要かというと、実測値で10Mbps以上が目安となります。10Mbpsあれば無線LAN接続で、スマホで高画質なYouTube動画も快適に楽しめます。逆にこれを下回ると、ストリーミングがスムーズにいかなかったり、動画がカクカクとした動きになってしまいます。

ちなみに、通信速度の単位「bps」は「Bit per second(ビット パー セカンド)」の略で、1秒間に何ビットのデータを転送できるかを表しています。Kbps、Mbps、Gbpsの関係は以下のようになっています。

1,000bps=1Kbps
1,000Kbps=1Mbps
1,000Mbps=1Gbps

また、用途別の通信速度の目安は以下のようになります。

目的 快適に利用できる通信速度の目安
メール送信 1Mbps前後
ウェブ会議やウェブミーティング 1~4Mbps
ウェブサイトの閲覧 1~5Mbps
一般的な動画の視聴 3~10Mbps
4K動画の視聴 20Mbps前後

参考:YouTube 動画の解像度と、動画の再生に必要な推奨速度(YouTube公式HP)
帯域幅の要件(Zoom公式HP)

上記の表からもわかるとおり、最低限10~20Mbpsほどでていれば通信速度が不足するシーンはほとんどありません。また、もし4K以上の高画質動画やオンラインゲームなどをサクサク楽しみたいのであれば20~100Mbpsが目安となります。

スマートフォンとのセット割がお得

もし、au・ドコモ・ソフトバンクのスマホを使っている場合は、「セット割」が適用される光回線を選ぶといいでしょう。前述の通り、たとえばauのスマホユーザーなら、「auひかり」や「コミュファ光」でスマホとのセット割を利用できます。スマホと光回線のセット割は、期間を「永年」としているところも多く、より一層お得にネットが楽しめます。

また、セット割は1つの光回線に対して、家族それぞれのスマホに割引が適用されます。つまり、家族4人がauスマホユーザーで、一人当たりの割引額が月1,100円の場合、月間4,400円の割引を受けられます。年換算で5万円以上もお得になるので、3大キャリアのスマホを利用している方は、セット割の有無を基準に光回線を選ぶのもいいでしょう。

なお、2021年3月より提供開始となった各キャリアの低価格プラン(ドコモの「Ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」)の場合、光回線のセット割が適用されない場合がほとんどなので注意が必要です。

とっても簡単!光回線の速度測定

自宅のインターネットの回線速度を知りたいのであれば、ネットで簡単に調べることができます。手順は以下の通り。

  1. PCスマホを光回線に接続
  2. 計測サイトで測定

【おすすめの計測サイト】

  • Fast.com(https://fast.com/ja/
    動画配信サービス「Netflix」が提供する計測サイトです。
  • Speedtest by Ookla(https://www.speedtest.net/
    上り、下りの速度だけでなく、PING値(反応速度を示す値)や回線事業者情報も調べられるサイトです。
  • ブロードバンドスピードテスト(https://www.bspeedtest.jp/
    このサイトも上り、下り、PING値、回線など必要な情報を網羅している計測サイトです。

計測サイトは、「インターネット 計測サイト」「ネット速度 計測」などのキーワードで検索すれば、たくさんのサイトが出てきます。また、Googleの検索エンジンにも回線速度の測定ツールが実装されています。Googleの検索窓に「インターネット 速度」と打ち込み、検索結果の最上部にある「速度テストを実行」ボタンを押せば、現在使っているインターネット回線の速度をすぐに調べられます。

光回線の速度が遅い!原因と改善方法

計測サイトなどで通信速度を調べてみて、思ったほどの速度が出ていない場合、どうしたらいいのでしょうか。そこには様々な要因が考えられますが、光回線の切り替えを検討する前に、以下で紹介する改善方法を試してみましょう。

光回線が遅くなる原因

さきほどもお伝えしたように、光回線は使用する時間帯や障害物の有無、ルータの性能などによっても速度が変わってきます。時間帯としてはお昼の12~1時前後、夜の19時~翌深夜1時ごろに、インターネットが混雑します。

また、たとえ1Gbpsや10Gbpsのような高速光回線を利用していたとしても、接続するルータやパソコンのスペックが低ければ通信速度はそのぶん遅くなります。マンションやアパートのような集合住宅の場合は、1本の光回線を分配していることも多く、その場合も契約者の数が多いぶん通信速度が遅くなる傾向にあります。

光回線の速度を改善する方法

インターネットの速度が遅い場合、改善が期待できる対処法を試してみましょう。以下の対処法は試しやすさの順に並んでいます。「ひとつ試すごとに、速度を計測」を繰り返すことで、どこに原因があるかをおおよそ把握できます。

  1. 接続をいったん切って、ルータの近くで再接続する
    →改善すればルータの設置位置が原因と考えられる。
  2. 機器を再起動する
    →改善すれば接続している機器自体が原因と考えられる。
  3. 使っていない機器の接続を切る
    →改善すれば接続台数の多さが原因と考えられる。
  4. ルータのスペックを確認する
    →無線LANルータのWi-Fi通信規格を確認。Wi-Fiの規格は「IEEE 802.11」などと表され、「11」の部分が「11a→11b→11g→11n→11ac→11ax」の順にスペックが高くなる。なお、「IEEE 802.11g」の最大通信速度は54Mbps。一方、「IEEE 802.11n」は600Mbps。現在の主流は「11n以降」の規格なので、それ以下の場合はルータを変えると改善する可能性がある。
  5. 周波数帯を変えてみる
    →ルータが「IEEE 802.11n」もしくは「IEEE 802.11ax」の場合、「2.4GHz」と「5GHz」の2つの電波周波数帯が利用できる。周波数帯を切り替えてみて改善するかどうかを確認。

    【2.4GHzと5GHzの違い】
    2.4GHz……電波自体は遠くまで届くが、ほかの家電などから電波干渉を受けやすい
    5GHz……障害物に弱く電波が届く範囲は狭いが、干渉しにくい
  6. それでもだめなら、光回線の切り替えを検討する

上記の改善方法以外にも、「パソコンのOSが古い」「メモリ不足」「ブラウザのキャッシュが溜まりすぎている」なども一要因として考えられます。まずは①~⑤の対処法を試してみて、通信速度に改善がみられるかを確認してみましょう。それでもダメなら光回線自体に問題があるのかもしれません。

速度の速い光回線を見つける方法

実測の通信速度が速い光回線を見つけるには、いくつかのコツがあります。ここでは、「独自回線」「IPv4 over IPv6」などの重要キーワードを解説しながら、光回線の選び方をお教えしていきます。

独自回線は速い傾向にある

一概には言えないものの原則、同時接続ユーザー数と通信回線速度は反比例の関係にあります。つまりユーザー数が多ければ多いほど、速度が出づらいということです。逆を返せばユーザー数の少ない光回線を選ぶことで、混雑しづらいネット環境を手にすることができます。

そこで重要になってくるのが「独自回線」です。光回線は光ファイバーと呼ばれる回線を使って、通信を行っています。そして、光ファイバーの回線はNTTが高いシェアを誇っています。また、NTTが提供する「フレッツ光」以外にも、ドコモ光やOCN光、So-net光、などの光回線サービスはNTTの光回線を利用しています。これを「光コラボ(光コラボレーション)」と呼びます。

一方、独自回線は自社で光ファイバーケーブルを敷いて、それを使って通信環境を提供しています。あくまで一般論ですが、独自回線をもつ光回線サービスは利用者が比較的少ないため、速度が出やすいということがいえます。「インターネットの速度にはこだわりたい!」という方は、独自回線の光回線を選ぶといいでしょう。なお、冒頭ご紹介したランキングのなかでは、「auひかり」「NURO光」「コミュファ光」が独自回線をもっています。

v6プラス(IPv4 over IPv6)に対応しているプロバイダを選ぼう

光回線を利用するにあたっては、プロバイダとも契約をすることになります。フレッツ光やNURO光は、実際に各地域に回線を敷く「回線事業者」と呼ばれます。一方、プロバイダは、その回線をインターネットにつなげる「接続事業者」のことを指します。

たとえば、自宅にフレッツ光を引くとします。その際にはフレッツ光に申し込みを行うと同時に、ユーザーはプロバイダと契約して、光回線をインターネットに接続してもらわなくてはなりません。最近では、回線サービスとプロバイダが一体となったプランも多く、同時に申し込めるケースも主流になってきています。

そして、プロバイダも光回線の速度の速い・遅いに影響してきます。速度重視で選ぶなら、「IPv4 over IPv6」という通信方式を採用しているプロバイダと契約するのがおすすめです。インターネットは、"IPアドレスの数”と"対応する通信方式”の異なる「IPv4」「IPv6」2つのインターネットプロトコルを使って通信が行われています。

【IPv4の特徴】

  • IPアドレスの数は約43億個
  • 通信方式は「PPPoE」(従来の通信方式)
  • 回線が混雑しやすく、そのため速度も遅い
  • 現在のサイトやサービスはIPv4のものがほとんど

【IPv6の特徴】

  • IPアドレス数:約430澗個(1澗=1兆×1兆×1兆)
  • 通信方式は「PPPoE」と「IPoE」(中継ポイントを介さない通信方式)
  • 回線が混雑しにくく、高速通信が可能
  • IPv4のサイトやサービスをIPv6で利用することはできない

IPv6はいうなれば次世代型プロトコルです。そのため現状ほとんどのウェブサイトやサービスはIPv4に対応しており、その場合はIPv6で接続することはできません(互換性がない)。

そして、その問題を解決してくれるのが「IPv4 over IPv6」という仕組みです。これは「v6プラス」などとも呼ばれ、IPv4とIPv6を共存させる技術が用いられています。「IPv4 over IPv6」を提供するプロバイダを選ぶことで、IPoE接続による高速通信を確保しながら、IPv6・IPv4両方の対応サイトやサービスが利用できます。

ランキングサイトや 口コミで、実測値をチェック

契約する光回線やプロバイダの候補をある程度絞ったら、実際のユーザーの声も調べてみましょう。SNSや口コミサイトで簡単に調べることができ、たとえばツイッターで「光回線のサービス名+地域名」を検索すると、多くの情報を得られるでしょう。また「みんそく(みんなのネット回線速度)」というサイトでは、実際のユーザーの通信速度レポートを見ることができ、光回線選びの参考になるでしょう。

【参考】みんなのネット回線速度:https://minsoku.net/

プロに聞く!光回線のよくあるQ&A

最後に光回線のプロに、よくある疑問をズバリ答えてもらいました。

光回線の「上り速度」「下り速度」「最大速度」って何?

光回線の上り速度は、「通信端末→インターネット」方向の通信速度、下り速度は「インターネット→通信端末」方向の通信速度を示しています。また、「最大速度」とは、その技術規格上の最大速度を示しており「ベストエフォート(best effort)」とも呼ばれます。最大速度は理論上最も速い速度なので、実際の速度とは異なります。

そのため、ネット上のコンテンツを快適に楽しみたいという場合には、「下り速度の実測値が速い」という点が重要なポイントになります。

マンションに住んでいますが、速度が遅い!どうして?

戸建て住宅の場合、その家に敷かれる回線をなかば独占的に利用できます。一方、マンションなどの集合住宅では、共用部分に敷かれた回線を各部屋に分岐させます。1つの回線を多くのユーザーが利用するぶん、速度が遅くなってしまっていることが考えられます。

また、築年数の建っているマンションの場合、建物に配備されているLANケーブルの規格が古いということも考えられます。たとえば、1995年ごろはカテゴリー5と呼ばれる「CAT5」というLANケーブル規格が主流でした。CAT5の最大通信速度は100Mbpsで、このような場合だといくら10Gbpsの高速光回線を導入してもその効果を最大限享受することは難しくなります。

夜になると速度が遅くなる気がする。どうして?

夜はインターネットを利用する人が増加するため、どうしても通信速度が遅くなりがちです。総務省の調査では、「19~21時」の時間帯がピークとなっており、データ量は朝の時間帯の倍以上にも膨れ上がります。

光回線は、使いすぎると速度制限になるの?

メールやネットサーフィンなど、一般的な使い方をしていれば通信制限がかかることはほとんどありません。ただし、光回線業者によっては「1日〇ギガまで」という通信制限の基準を設けている場合もあります。また、明確に基準を定めていない場合でも、常識を逸脱するような大量なデータ通信をするとプロバイダから制限を受ける可能性もゼロではありません。

光回線を選ぶとき、注意すべき落とし穴は?

光回線の乗り換えではまず、「現在利用している光回線の更新月」を事前に確認しましょう。違約金が発生することもあり、余計な出費を抑える意味でも切り替えるタイミングが重要です。もし違約金が発生する時期に切り替えをするなら、違約金補填キャンペーンを実施している光回線を選ぶのもひとつの方法です。

まとめ

光回線の速度を改善したいなら、現在使用している光回線の速度やルータの性能などをまず確認しましょう。そのうえで、速度計測サイトなどを活用し、「どこをどう改善すればいいのか」を見極めることが大切です。

接続機器やルータ、通信環境に問題が特にみられない場合は、光回線の切り替えを検討しましょう。その際は、セット割やキャッシュバックキャンペーンを積極的に利用し、最もお得で速い、ご自身にとってベストな光回線を選ぶのがおすすめです。

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